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三森すずこ/tone.レビュー

チャオス!
俄声豚日本代表の蔦谷一でっす!
本日は2018年6月27日に発売された、声優の三森すずこさんの4thアルバム『tone.』のレビューをさせてくださいっ、お願いします!
えっ、いいの、有り難う!

早いもので、このアルバムがリリースされたのは、もう1年以上も前なのですね…。

このアルバムは非常に完成度が高くて、本当にいい曲だらけなのですが、今日はその珠玉の一枚から3曲抜粋して、紹介します。

それでは、よろしくぅ!


トラック1 恋はイリュージョン

作詞は三森さんご本人。
世界観が作り込まれていて、プロの作詞家さん顔負けのクオリティーです。
楽曲の世界観を詞に起こしたものでしょうが、それにしても、光るセンスを感じます。
恐れ多いので、三森先生と呼ばせて頂きましょう! この一回だけね!

この曲は、ビッグバンドサウンドを貴重としたジャズミュージックであり、時折聴こえてくるタップダンスによる靴音は、リスナーに舞台上で繰り広げられるミュージカルを想像させます。

詞によって紡がれる演目は、ジェントルメンがエスコートする夜の街を、ヒロインがうっとり&ワクワクしながら歩くというロマンチックなもの。

また、この楽曲のビッグバンドサウンドには、レコード音源を想起させる効果があり、この曲を一曲目に持ってくることで、現代らしいコンセプトから逸脱し、聴くものを一つの"特別な世界”へと誘うことに成功しているように思います。

この楽曲はアルバムを全体を、"作品”としてではなく、1つの纏まった"エンターテイメント”へと昇華させる役割を担っているのです。


まあまあ、PVどうぞ。


トラック11 夢飛行

あくまで個人的な見方なのですけど、このアルバムは大きく分けて二部構成になっています。
この曲は第一部のエンディングを飾る曲なんですよね。

というのも、この次の曲が打って変わって明るい曲が連続するのです。

しかし、アルバムの収録曲は全部で15曲となっているので、11曲目というのは随分と佳境になるんです。
なので、実際的には物語の二部構成なのではなく、ライブ形式の分け方をしているのではないかと思います。
つまり、この曲がライブで言うところの『形式上の最後の曲』にあたり、この曲から先は『アンコール』にあたるのかなと思います。

この擬似的な二部構成が、この『tone.』というアルバムを、CD作品という枠を越えた、一つのエンターテイメントなのだと思わせてくれるもう1つの要因でもあります。


では、楽曲そのものに関するレビューに移ります。
この『夢飛行』は、オーケストラによる壮大なバラードでありながら、歌詞が郷愁的で、聴くものを優しくて、そしてどこか切ない空気で包み込みます。

心が浄化されます。
…マジで。
世間の荒波に飲まれて、心がささくれ立っていると自覚されている人はぜひ聴いてください。

『永遠なんてないから 伝えなくちゃ あの夕陽が沈む前に』

この一節にはすごく多くな感慨が湧いてきて、個人的に非常に好きなワードです。


また、作曲は増光ハジメさんということで、前回レビューした、水瀬いのりさんの3rdアルバム『Catch the Rainbow!』の表題曲を作曲された方のようです。今調べて、吃驚しました。…バラードまで得意とはお見逸れしやしたっ! 許してつかあさい! えっ、許してくださるんですか!? 有り難うございっっっ!

まあまあ、試聴動画どうぞ。


トラック15 アレコレ

恥ずかしながら、これもまた先しがた知ったのですが、この曲はVOCALOID界隈で有名である、みきとPが作詞・作曲を手掛けた曲になっているそうです。
いやはや、いちニコ厨として感慨深く、そして非常に誇らしい気持ちですね!

テイストとしては、非常に静かで穏やかであり、使用されている楽器は少なめ。
アコースティックギターとベース、パーカッションが主な構成となっており、後はバックで控えめにトイピアノの音が繰り返し鳴るくらいです。

歌詞は眠れない夜の想起(眠れない夜のアレコレ)が主題であり、非常に現実的です。

サビや大サビはメロディーがついているのですが、そこ以外はラップといいますか、淡々とした『語り』が続きます。

で、なんで、僕がこの曲が気に入っているかという話なのですが、この曲のメッセージの希少性です。

とくに、声優さんやアニメソングに非常に多いのですが、メッセージが大体、『夢に向かって走ろう!』なんですよね。

そんななかでこの曲のような、まるでケータイに残っていた謎のメモ書きのような歌詞はなかなかお目にかかれません。
『辛抱できないのは大人のコ失格』という、この一節なぞは、『貴方のスタイルを貫くべきだよ!』と、高らかに歌われている昨今では、特に。

しかし、手掛けたのがみきとPと知ったときに得心しました。
僕がVOCALOID楽曲が好きな理由の1つには、歌詞の独自性にあります。
大衆に向けた音楽では、問答無用でバツ印をつけられるような歌詞が、倫理観というフィルターを通さずに歌われているからこそ、VOCALOIDは多くのリスナーを魅力しているのだと思うのです。

あっ、そしてまた楽曲もさることながら、三森さんの可愛らしい歌い分けも魅力ですよ!


まあまあ、PVどうぞ。



はい、レビューは以上になります。

如何でしたでしょうか!
少しでも、このアルバムの素晴らしさは伝われば幸いでっす!

また、このアルバムの製作陣、『そりゃ、こんな名盤に仕上がるわ』と、否応なく説得させられるほどの数々なビッグネームが名を連ねております。

ほんっとに、ほんとに、オススメの一枚です。
買って損はないと思います。是非、一度聴いてみてください!

それでは、グッバイ!