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夏川椎菜/アルバム『ログライン』レビュー

どうも、俄声豚日本代表の蔦谷一です!

今日は今年(2019年)4月17日に発売されました、声優の夏川椎菜さんの1stアルバム、『ログライン』のレビューをしたいと思い、筆を取りました。

発売から既に3ヶ月経とうとしている訳ですが、全然飽きは来そうになく、最近は耳が寂しくなると、ついこのアルバムを再生してしまいます。
それだけ良い楽曲に恵まれたアルバムであり、一曲一曲が個性的で、魅力がつまっているのです。

このアルバムが発売されるまでに、夏川さんは三枚のシングルCDをリリースしているのですが、このアルバムには、それらのCDに収録されている表題曲は勿論、カップリング曲まで含めて総て収録されています。
一部アレンジが施されているとはいえ、大判振るまいの一枚といえるでしょう。

今回はそんなログラインに収録されている、おすすめ曲を3曲紹介したいと思います。

それでは、よろしくぅ!


トラック6  キミトグライド

春の日差しの差す穏やかな日を想起させるメロディー。
そして同時にどこか物憂げなメロディー。
歌詞は未来への期待というエネルギーに溢れる季節である春と、夢に破れた青年の憂鬱が対比が描かれています。

この歌詞のキミが意味するものは、特定の他者とも取れるし、もっと抽象的なものとも解釈できます。
例えば、『童心』であったり、『憧憬』であったり、もしくは『理想の自分』とも取れるのです。

彼は夢に破れたけれど、また新しい夢を見ている。夢は入れ替わっているけれど、夢を一緒に追いかける『キミ』はずっと変わらない。

タバコの煙を燻らせながら、無表情で散る桜の下を歩く青年の姿を思わせるような、どこか文学的な曲です。


トラック9  チアミーチアユー

底抜けに陽気な曲。
なんとこの曲、作詞が夏川さん御本人。
『今ならハデハデにcheer!』という、このワードは常人にはなかなか思い付けないでしょう。

彼女の作詞センスには今後の作品への期待度を上げてくれます。

パワフルな楽曲に合わせてライブでの盛り上がりを意識してつけたのでしょう、『全てを忘れてこの場を盛り上げるぞ、全員で!』というニュアンスの歌詞です。

それだけではなく、今後の彼女のアーティスト活動全体を通しての熱い意欲表明が感じ取れます。

『今なら』という、フレーズに彼女の奥ゆかしさを感じるところもポイント高いですね。


トラック10 シマエバイイ

このアルバム、全体的に歌詞の目線が、チャレンジャーであるものが多いです。

ギラギラと光る野心の裏に、捨て身な危うい思想がくっついています。

こういった歌詞は毛嫌いする人間もいるでしょう。何より安定を求めるのが人間というもです。
理想を追い求めて破滅に向かうなど、本末転倒もいいところではないですか。

しかし、その危険な思想を惜しみ無く出し尽くすのがこの『ログライン』というアルバムであり、この『シマエバイイ』なのです。

『忘れたい過去なんて、紙くずのように燃やしてシマエバイイ』
『クダラナイ未来なんて、上下左右全部逆にして消し去ってシマエバイイ』

いじけているとも、取れるでしょう。
見苦しい虚勢を張っていると取れるでしょう。
その通りなのだ。この歌詞は主人公がただ見苦しく一人で強がっているだけなのです。
しかも、少し投げやり気味に。

この歌詞に感化される層がいます。
負けて、イジケテ、怯えて、震えて、動けなくなってしまった人間が居るのです。
彼女のこの歌は、そういう人間の為に歌われています。
別に僕らは助けてもらいたい訳ではありません。
僕らはそれぞれ、虚勢を張って、見苦しくも、他人に嗤われても、自分なりに前に進むしかないのです。

立ち止まっている暇などない。
一心不乱に、ゾンビのようにふらふらと走ればいい。



以上、三曲紹介しました。
如何でしょうか、少しでもこのアルバムに興味を抱いて頂けたでしょうか。
勿論、上記以外の曲も粒揃いです。
気に入ったかたは、試聴だけでもぜひぜひ!

それでは、また会う日まで!